Comput. Math. Applic. Vol. 16, No. 5-8, pp. 53%543, 1988
E. V. CHUPRUNOVand T. S. KUNTSEVICH; Gorky, U.S.S.R.
Abstract
n次元空間群の対称性が異なる正則点系(SNRPS)の概念を導入した。これらの群の導出に群論的アルゴリズムを提案した。n=2,3,4に対してSNRPSの数は、それぞれ13,166,3684であった。
3次元空間群については、58の局所中心対称空間群(LCSG);それぞれの正則点系が対称心を持つ;を検討した。その結果、LCSGの結晶では、見積もった圧電係数と電気光学係数の絶対値が、構造中の最も重い原子の原子番号が増加するにつれて減少する傾向が観察された。ーーーーーーーーーーーーー
近年、一般化された対称性という群論的手法を用いた論文が数多く発表されている。これは、ソ連の著名な結晶学者であるシュブニコフとベーロフ[1-3]の著作にその基礎がある。 n次元結晶点群と空間群のいくつかのカテゴリーは、固体物理学に応用されている。
まず第一に、非整合結晶相の研究、変調構造の研究に使われる。結晶の並進が乱れているので、従来の空間群では記述できないからだ。de Wolff[4]、 JannerとJanssen[5]によって提案されたのは、非整合相を(3 +d)次元の...